白内障手術について

≪白内障かな?と思ったら≫

白内障は年齢と共に進行するものから、糖尿病やステロイド内服などの影響で発症するものまで原因は様々です。治療法としては現時点では手術加療が唯一の治療法となりますが、手術希望がない場合は点眼加療内服治療で様子を見ることも可能です。

白内障と思っていたら別の眼の病気が見つかることもしばしばありますので是非一度眼科受診をして精密検査を受けることをお勧めいたします。

Q白内障手術はどんな手術ですか?

白内障手術は非常に安全性の高い手術です。すべての手術を清潔な手術室で行っておりますので、当クリニックでの重篤な術後感染症は2016年の開業以来発症しておりません。

万が一発症が疑われる際にも、早期に対応可能な器機や設備を備えておりますのでご安心ください。
当院の手術室は室内の空気が清潔に保たれるような設計であり、かつ定期的にフィルター交換などの定期点検も行い、常に安心して手術を受けられるように気を配っております。

多焦点眼内レンズを使うメリット(片眼約16〜26万円程)

近くと遠くに焦点が合うので、メガネへの依存度が減ります。職業柄、メガネやコンタクトレンズが装用できない方も良好な視力を得ることができます。

アルコン社パンオプティクス 26万円、アクティブフォーカス 16万円、AMO社シナジー  26万円、シンフォニー 18万円(乱視は別費用)と多焦点レンズの特徴がそれぞれございます。

詳細はクリニックでご説明いたします。

多焦点眼内レンズを使うデメリット

ピントがやや甘くなったり、薄暗い場所では細かな文字が見えにくい場合があります。また、夜間ヘッドライトやネオンサインの光がにじんで眩しく見えることがあります。人によっては慣れるまでに時間がかかります。

ぼやけるイメージ

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違い

白内障手術に使用する眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類があります。単焦点眼内レンズはその名が表す通り、1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことです。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズを入れた後は白内障の濁りがなくなり非常に見やすくなりますが、1つの焦点しか合わないため、手元の新聞も、遠くの看板も両方の距離がくっきり見えるという訳ではありません。

近く(手元の距離)に焦点を合わせた眼内レンズを入れた方は、遠くをみる時には遠距離用のメガネが必要となります。

遠く(数メートル先)に焦点を合わせた方は、遠方はある程度見えますが、手元を見るときに、近距離用のメガネが必要となることがあります。

焦点距離

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、焦点を1つの距離のみに合わせる単焦点眼内レンズと異なり、遠距離、中距離、近距離など複数に焦点が合います。
近くや遠くの焦点が合うようになります。

多焦点眼内レンズは、若い頃のような見たいところに 焦点を自由に合わせてくれる水晶体とは違うので、位置により見えにくい場合は、メガネが必要となることもあります。

また、細かい文字を読んだり、長時間読書をする時なども、メガネをかけたほうが楽な場合もあるでしょう。それでも、単焦点眼内レンズを入れた後のように、見たいところや物の位置に合わせて、いくつものメガネを使ったり、頻繁にメガネをかけたり外したりすることから解放されます。

職業柄、メガネやコンタクトレンズの装用ができない方はもちろん、メガネをかける頻度や本数を減らしたい方には好ましいと言われています。多焦点眼内レンズは、遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点を合わせられるよう設計されています。

多焦点眼内レンズでの見え方に脳が慣れるには、年齢や個人の差はありますが、一般に数ヶ月程度かかると言われています。

また、暗いところでは単焦点眼内レンズと比べ、くっきり感がやや落ちる可能性もあります。薄暗い場所や夜のライト等を見ると、光の輪やまぶしさを感じることもありますので、特にレンズを入れた後の数ヶ月間は、夜間の運転等には注意が必要です。

焦点を合わせる

当院で使用している多焦点レンズ

【アルコン社】
パンオプティクス®
アクティブフォーカス®

【AMO社】
シンフォニー®
テクニスシナジー®

詳細は下のパンフレットをご覧ください。

多焦点レンズパンフレット
パンフレットを見る

当院での白内障手術について

Q、手術は日帰りでしょうか?入院でしょうか?
A、当院では全例日帰り白内障手術となります。
入院が必要な方、入院を希望する方は近隣の連携医院への紹介をさせて頂くこともできます。
来院時間は午前11時過ぎになります。手術終了後14時過ぎには帰ることが可能です。
術前後にお休みできる部屋がございます。
Q、痛くないでしょうか?手術時間はどれくらいでしょうか?
A、点眼麻酔のみで行い、痛みはほぼなく終えることが可能です。
また、点眼麻酔に加えて笑気ガス麻酔を併用すると、さらに負担が軽くなります。
(笑気ガス麻酔は鼻から麻酔ガスを吸いながら手術を行う方法で、リラックスしながら受けることができ、眠ることはなく、とても安全な麻酔です)
白内障の程度にもよりますが平均10-15分で終わります。
Q、手術日は決まっていますか?またどれくらい先にできますか?
A、月曜から金曜まで手術を行っておりますので各曜日で手術を受けて頂くことが可能です(臨時休診等は除く)。
現在はだいたい月40-50件のペースでの手術となっております。
その月の予約状況次第ではありますが来院頂いてからおおよそ1ヶ月先くらいの手術になるとお考えください。
御都合に応じて早期手術もお受け頂けるように検討します。
Q、手術後の受診頻度について 料金について
A、手術翌日、手術3日後 手術1週間後の診察となります。従って経過が順調であれば毎日受診する必要はありません。
費用については3割負担の方で片眼おおよそ4万円となります。
詳細はご相談ください。
Q、通院はどのくらいの頻度ですか?
A、手術当日、翌日、3日後、1週間後、1か月後というのが一般的です。
Q、手術後点眼はどのくらいの期間ですか?
A、おおよそ1か月になります。
Q、手術後の見え方はどのような感じになりますか?
A、白内障手術の際に様々な眼内レンズをお選び頂けるようになりました。
多焦点レンズや乱視矯正レンズも対応可能です。