日帰り白内障手術について
白内障かな?と思ったら
白内障の発症原因は、加齢によるものから、糖尿病やステロイド内服などの影響で発症するものまで様々です。
現時点で白内障の唯一の治療法は手術加療となりますが、手術を希望されない場合は点眼加療内服治療で経過観察していくことも可能です。
白内障と思って受診したら別の眼の病気が見つかることもあるので、気になることがありましたら、是非一度眼科受診をして精密検査を受けることをお勧めいたします。
また、白内障手術は安全性の確立された手術なので、安心してお受けいただけます。
なお、当院では、徹底した衛生管理のもと手術を行っておりますが、万が一合併症が疑われる際でも、早期に対応可能な器機や設備を備えておりますのでご安心ください。
多焦点眼内レンズについて
多焦点眼内レンズを使うメリット
近くと遠くに焦点が合うので裸眼で快適に過ごすことができ、メガネへの依存度が減ります。
お仕事などでメガネやコンタクトレンズの装用が難しい方でも良好な視力を得ることができます。
- テクニスシナジーオプティブルーSimplicity(30万円)
- テクニスシナジートーリックⅡオプティブルーSimplicity(32万円)
- アルコン社3焦点眼内レンズClareon PanOptix(32万円)
- アルコン社3焦点眼内レンズ乱視用Clareon PanOptix Toric(35万円)
- アルコン社焦点深度拡張型レンズClareonVivity(32万円)
多焦点眼内レンズを使うデメリット
多焦点眼内レンズのデメリットとしては、視界のコントラスト低下があります。ピントが若干ズレたり、薄暗い場所で小さい物が見ずらいなどがあります。
夜間では、車のヘッドライトや店舗などのネオンサインの光がにじんで眩しく感じる場合もあります。
また、人によっては慣れるまでに時間がかかることもあります。
単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違い
白内障手術に使用する眼内レンズには2種類あり、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。
単焦点眼内レンズはその名が表す通り、1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことで、近距離・遠距離のどこか1点にピントを合わせます。
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズを入れた後は白内障の濁りがなくなり非常に見やすくなりますが、設定した1つの焦点にはピントが合いますが、それ以外の距離のピントは甘くなるため、近くに焦点を設定した場合は近視メガネ、遠くに設定した場合は老眼鏡が必要となります。
多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズと異なり、近距離・遠距離などの複数の焦点にピントを合わせることができます。
ただし、若い頃のように見たいところに焦点を自由に合わせてくれる水晶体とは違うので、位置によっては見えにくいこともあります。
この場合はメガネが必要となることもあります。
それでも、単焦点眼内レンズを入れた場合における、見たい距離に応じて、複数のメガネを持ち運んだり、メガネの付け外しを頻繁に行うことから解放されます。
何かしらの理由でメガネやコンタクトレンズの装用ができない方のほか、メガネをかける頻度や本数を減らしたい方にはお勧めです。
多焦点眼内レンズは、近距離、中間距離、遠距離といった複数の距離に焦点を合わせることができるように設計されています。
多焦点眼内レンズに慣れるまでには個人差がありますが、一般的に数ヶ月程度かかるとされています。
加えて、暗所では単焦点眼内レンズと比較して、ややくっきり見えない可能性もあります。
夜のライト等を見ると、まぶしさを感じることもありますので、夜間の運転等についてはレンズを入れた後の数ヶ月間については、特に注意が必要です。
当院で使用している多焦点レンズ
【アルコン社】
- クラレオンパンオプティクス®
- ヴィヴィティ®
【AMO社】
- テクニスシナジー®
新規取り扱い多焦点レンズ
(2023年6月23日~)
アルコン社
Clareon® Vivity®(クラレオン ヴィヴィティ)
30万円(税込)
Clareon® Vivity®が提供するライフスタイル
ほとんどの場合で、メガネを使用せずに遠くのものをクリアに見ることができます。
ほとんどの場合で、パソコンの画面などをメガネなしで見ることができます。
ほとんどの場合で、近くのものを読む際にメガネを使用する頻度が減っています。
Clareon® Vivity®と単焦点レンズの夜間の見え方の比較
今までの3焦点レンズに加えてハロー、グレアなどの見えづらさが起こりにくい設計となっております