緑内障手術について
当院では、緑内障に対してレーザー手術、流出路再建術の日帰り手術を行っています。
レーザー手術
選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)について
SLTは、線維柱帯にある色素細胞へレーザー光を照射し、房水の排出を促進して眼圧を下げる治療法です。
痛みはほとんどなく、施術後もすぐに普段どおりの生活に戻ることができます。
治療による眼圧の低下は、おおむね2〜6mmHg程度とされており、有効率は約70%と報告されています。
効果が得られた場合には、点眼薬の数を減らしたり、より侵襲的な手術を先延ばしにできるといったメリットがあります。
ただし、治療効果は時間の経過とともにやや低下し、1年で約70%、2年で約60%、3年では50%程度に減少するといわれています。
そのため、必要に応じて追加照射や他の治療を検討する場合もあります。
SLTの費用
費用の目安としては、保険診療で1割負担の方で約9,000円、3割負担の方で約27,000円ほどとなります。
SLTの主な合併症
治療後に一時的な眼圧上昇や軽度の虹彩炎がみられることがありますが、多くは短期間で改善し、大きな問題になることはまれです。
外科的手術
流出路再建術について
流出路再建術は、目の中で房水が排出されにくくなっている部分(線維柱帯やシュレム管)を再建し、房水の流れを改善して眼圧を下げることを治療法です。
点眼麻酔下で白内障手術と同時に行うことが可能です。対象となるのは基本的には軽度から中等度の緑内障の方となります。
白内障と緑内障を併発されている方にはお勧めできる手術と思われます。
この手術では、目の組織をできるだけ温存しながら房水の通り道を広げるため、体への負担が少なく、合併症のリスクも比較的低いとされています。
また、従来の濾過手術(トラベクレクトミー)に比べて術後の管理がしやすい点も特徴です。
流出路再建術の費用
費用は保険診療の対象で、1割負担の方でおよそ1万5千円前後、3割負担の方で約4万5千円前後が目安となります。
流出路再建術の主な合併症について
術後に一時的な眼圧上昇や出血、炎症などがみられることがありますが、多くは軽度で自然に改善する場合がほとんどです。
重い合併症はまれですが、術後の定期的な診察が非常に重要です。