レッドライト療法について
当院では、近視の進行を抑制するための治療法として、レッドライト療法(特定の波長の赤色光を用いた治療)を導入しています。
レッドライト療法は、専用の機器をのぞき込んで、特定の波長(主に約650nm付近)の弱い赤色光を眼に当てる治療です。
1日2回、1回3分、週5日の照射で、近視の進行を87.7%抑える効果が報告されています。
治療をご希望の方は、医師へお気軽にご相談ください。
レッドライト療法のしくみ
近視は、角膜から網膜までの距離(眼軸)が長いことや、角膜や水晶体の屈折率が変化してしまうことが原因でおこる、屈折異常のひとつです。
赤色光(約650 nm)は、瞳孔を通って眼底に到達すると、網膜・脈絡膜の血流や代謝活動を促進することで、眼軸が伸びるスピードを緩やかにすると考えられています。
適応となる方
- 年齢:近視と診断されたお子さま(詳細な年齢・度数などは個別に診察のうえ判断いたします)
- 対象:軽度近視~強度近視
適応とならない場合(禁忌・慎重適応)
- 斜視がある
- どちらかの眼に視機能異常がある
- どちらかの眼に眼球異常、またはその他の全身的な異常がある
- 未熟児網膜症、網膜剥離、若年性黄斑変性症、網膜芽細胞腫、小児ぶどう膜炎などの小児網膜疾患がある
- 遺伝性網脈絡膜疾患の家族歴がある
- 低濃度アトロピン点眼治療など散瞳薬使用中の方(開始前に中止を要する場合があります)
適応となるかについては、医師が検査や診察で慎重に確認させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
治療の流れ
- 1.適応の確認
問診・視力・屈折・眼軸長・眼底などの検査や診察を行い、レッドライト療法の適応を確認します。
- 2.デバイスの発注・貸与
適応が確認できた場合、当院でデバイス(レッドライト治療の専用の機器)を発注します。
デバイスが当院に到着したらご来院いただき、患者様のご自宅へお持ち帰りいただきます。 - 3.ユーザー登録
デバイスが梱包されている箱に貼付されたQRコードを読み取り、リンク先でユーザー登録を行っていただきます。
- 4.ポータルサイトの手続き
ユーザー登録時のメールアドレスにポータルサイトのリンクが届きますので、デバイス登録や患者登録、支払い手続きを行っていただきます。
- 5.デバイスの接続
デバイスをインターネットに接続し、ポータルサイトの手続きが完了後、登録したメールアドレスに届いたユーザー名とパスワードを入力いただきます。
- 6.治療の開始
デバイスを使用して治療を開始いただきます。
- 7.定期検査
治療開始後は定期的に受診(3〜4 ヶ月毎)いただき、視力・眼軸長・眼底の変化を確認いたします。
レッドライト療法の行い方
- コンタクトレンズまたは眼鏡を使用している場合は外します。
- アイマスクに顔をつけて赤色光をまっすぐ見ます。
- 瞳孔間距離調整ノブを使用して赤色光の発光点が一つになるように合わせます。
- 1 回の治療時間は3分間で、治療中はできる限り眼をあけて赤色光を見ます。
- 1 日の治療回数は2回で、1回目と2回目の治療間隔は4時間以上空けます。
副作用について
-
一時的に、まぶしさ、閃光盲、残像が生じることがあります。
残像がある場合は、3 分間目を閉じてください。5分以上症状が続くことが3回以上確認された場合は、使用を中止して医師へご相談ください。 -
治療中に光過敏症、眼刺激、眼熱傷などの違和感を感じることがあります。
違和感が生じた場合は、使用を中止して医師へご相談ください。
費用について
本治療は、公的医療保険の適用外となるため、自費診療となります。
検査費・治療費
| 初年度 | 適応検査 | 4,000円(税込) | 視力、スリット検査、屈折度数検査、OCT検査等の検査費用 |
|---|---|---|---|
| 治療費 ・検査費 |
165,000円(税込) | デバイス貸与+治療開始後1,3,6,9,12か月後の計5回分の検査費用 | |
| 2年目以降 | 検査費 | 4,000円(税込) | 1来院ごとの検査費用(6ヵ月毎の検査を推奨) |
サブスクリプション料金
| サブスクリプション | 1ヶ月無償プラン | 無償 |
|---|---|---|
| 毎月払い | 8,250円 | |
| 1年分一括払い | 89,100円 | |
| 2年分一括払い | 158,400円 |
1ヶ月無償プラン
機器を初めて使用する患者様は、1ヶ月無償プランをご選択いただけます。
治療開始日から45日間、サブスクリプション料金のお支払いは不要で機器をご使用いただくことが可能です、
近視進行抑制に関するご相談や、レッドライト療法について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。